審美補綴治療とは何か
審美補綴（しんびほてつ）とは歯の色や形といった見た目はもちろんのこと、お口全体、個々の歯や歯茎の健康や機能まで考えた補綴治療です。
補綴治療（ほてつ治療）とは、被せ物治療のことです。
一般的な保険では銀歯の被せ物が補綴治療と呼ばれますが、審美補綴は保険ではなく、自由診療で、保険診療ではできない、白く、自然な美しい口元を再現する治療です。
審美補綴治療のメリット
審美補綴治療のメリットは主に以下の3つです。
見た目の改善
患者さんが求める美しい口元を再現できます。真っ白な歯から年齢に合った自然な歯の色まで再現でき、多少であれば出っ歯やガタガタの歯並びを改善できます。
お口や体全体の健康維持
保険で使用される材料は金属を使う場合、金属アレルギーのリスクがあります。
近年適応された保険でできる白い被せ物、C A D /C A M冠もプラスチックなので、汚れを吸着しやすい特徴があります。しかし、審美補綴治療では汚れがつきにくい歯科材料を用いて虫歯、歯周病をより高く予防する為、お口の健康はもちろん、金属アレルギーといった全身の健康維持にも貢献します。
長期的にみた歯科治療費の削減
審美補綴治療は、見た目と機能を追求した治療の為、治療後に定期的なメンテナンスに通うことで、その後、再治療のリスクを大幅に軽減できます。そのため、一度治療した歯を再治療するリスクが軽減できるので、長期的にみて歯科医療費の削減につながります。
審美補綴治療の種類
審美補綴治療には主に以下の3つの種類があります。
クラウン
歯全体を覆う被せ物です。虫歯の大きさが大きい場合に適応されます。歯の色全体を自分の求める白さへ変えることができます。全て被せるため構造的に強度は最強です。
インレー、オンレー
部分的な被せ物です。歯を一部分だけ削って被せます。保険治療の場合は、歯が一部分だけ銀歯になってしまいます。しかし、審美補綴治療の場合は、削った一部分も歯の色に合わせて部分的に被せることができます。
ブリッジ
歯が抜けてしまったときに前後の歯を削って行う被せ物です。保険では金属アレルギーの診断がないと、基本的に金属が必ず適応されます。前歯のブリッジは表が白も可能ですが、レジンというプラスチック材料を表面に用いるので、年数が経つと色が黒ずんできます。
審美補綴治療のブリッジでは、見た目はもちろん、強度に特化しているので見える部分すべてきれいに治療が可能です。
【ノエルデンタルクリニックの審美補綴 クラウンブリッジの特徴】
審美補綴治療には以上のようなメリットがありますが、ノエルデンタルクリニックでは、審美補綴をさらに追求し、３つの特徴があります。
徹底的な審美と機能の追求
何も考えずに、見た目だけ改善することは、実はどこの歯科医院でもできます。
ですが、見た目だけ改善しただけでは、その後の噛む、咀嚼、発音といった生きていく上で必要なお口の機能まで改善することは非常に難しいです。ガタガタの歯並びで、長年、食事をし、会話をしてきた方が、いきなり綺麗な歯並びになってしまうと、噛みきれなかったり、噛むたびに痛みがでることがあります。つまり、機能障害をおこすのです。
また、歯がすごく斜めな状態なのに、見た目のためだけに真っ直ぐに綺麗にしてかぶせると、歯には今までかからなかった過度の噛む力が加わります。その負担にたえられず、歯周病が悪化したり、最悪、歯が折れて歯を抜くといったことにまで発展してしまうこともあります。
そんなトラブルがおきないために、当院では、審美はもちろん、機能面までしっかりと治療を行うためにプロビショナルテンポラリークラウンの治療を行っています。
プロビショナルテンポラリークラウンは最終的に被せるジルコニアやセラミックの被せ物の前に、噛み合わせ、歯茎と被せ物の境目を患者さんの歯と歯茎の状態に合わせて、最適なクラウン、ブリッジを作るために行う仮歯です。最終的に被せるジルコニアやセラミックのクラウンやブリッジが長持ちするために、噛み合わせ、そして、歯と歯茎の細部にわたるまで状態をチェックします。
噛み合わせと歯と歯茎にまでこだわることで、見た目、お口全体の健康、そして、クラウンやブリッジが長持ちさせることを実現することができます。この見た目だけない、噛み合わせなどの細部にまでわたるこだわりがノエルデンタルクリニックの審美補綴治療の特徴です。
MTM治療を活用した審美補綴
歯を全部削って、きれいな歯並びに、最短のセラミック矯正といった広告を見たことがあります。
ですが、最短できれいにならんでいない歯を削って無理やりセラミックを被せて歯並びを改善してしまうと、斜めだった歯に過度な負担がかかり、歯周病や歯が折れて抜歯になるリスクがあります。
そういったトラブルが起こらないためにも、ノエルデンタルクリニックでは、MTM治療を活用して審美補綴を行っています。
MTM矯正とはいわゆる、部分矯正です。歯並びが悪い部分だけを先に矯正治療をおこなってから、審美補綴治療を行っていきます。
MTM治療をあわせて行うことで、歯への負担を減らすことができ、機能面も一緒に矯正していくことができます。
どうしても、すぐにきれいになりたい、と思ってしまいがちですが、ノエルデンタルクリニックではMTM治療を活用して長期に渡ってきれいな見た目、機能を維持するための審美補綴治療を提供します。
歯に負担をかけない審美補綴
審美補綴治療ではすべての歯を削って治療するわけではありません。治療しない歯ももちろんあります。ですが、治療しない歯はどうしても、ご自身の歯の色の為、せっかくきれいにクラウンやブリッジと色味があわないことがあります。
ノエルデンタルクリニックは審美補綴治療を行っていないご自身の歯の色味が目立って全体的に白くしたいという要望のある方には、ホワイトニング治療を行っています。
ホワイトニング治療を併用して行い、白くなったご自身の天然の歯にあわせた色彩で、クラウンやブリッジを完成させるので、見た目満足度の非常に高い治療を提供できます。
さらに、ホワイトニングは歯を削ってセラミックを無理やり被せるわけではないので、歯への負担がありません。
また、当院では、審美補綴治療を行う際に、最小限しか歯を削りません。これは歯の神経を残すためです。セラミックは金属の治療と比べて歯を削る量が相対的に増えます。
そのため、被せた後に歯がしみることがあります。歯がしみるのをふせぐために、最初に歯の神経を除去することがあります。
ですが当院では、歯の神経を除去する、抜髄治療は可能な限りしていません。
歯の神経を除去してしまうと、歯の水分量が減ってしまい、枯れ木のようになってしまい、歯の寿命が短くなってしまうからです。歯の神経を残して長期的に歯の寿命を伸ばすことができます。
このような抜髄治療をなるべく行わずに、最小限の負担ですむように、歯に負担をかけない審美補綴治療を行っているのも当院の特徴です。
さらにノエルデンタルクリニックではジルコニアブリッジなどの補綴物（被せ物）が長くもつように、患者様にあわせたナイトガード（はぎしりなどを予防するマウスピース）治療をあわせて推奨しております。
せっかく患者様と一緒にがんばって治療してもすぐにわれる、とれる、痛みがでるといったトラブルが万が一おこってしまっては意味がありません。ノエルデンタルクリニックでは、お口の健康だけでなく、全身の健康維持の為にも、審美補綴治療後もナイトガードなどを用いたTCH治療を継続して行い、患者様のお口、そして全身の健康を守っていきます。
