かみ合わせ治療について
1. かみ合わせ治療ってなに?
かみ合わせ治療とは、お口の中の様々な箇所を繰り返し治療することや欠損の放置・歯周病の進行による歯のぐらつき、元々のかみ合わせが悪い事によって生じている調和の取れていないかみ合わせ状態を審美と機能を兼ね備えた新しいかみ合わせ状態に再構築することです。
2. かみ合わせが悪くなると起きる可能性がある症状
かみ合わせが悪いと、頭痛、腰痛、肩こり、あごの関節の痛み、耳鳴りなど、身体のバランス全体に影響を及ぼして、多くの病気を引き起こす原因となってしまうこともあります。また、均等にかまないと使用していない方の顔の筋肉のバランスが崩れ、顔の形(フェイスライン)が変わる場合があります。
かみ合わせが悪くなると、具体的には以下のような症状が起こる場合があります。
【症状】
・食べ物がうまくかめない、かみづらい
・あごの関節がカクカクする
・顔の形(フェイスライン)が崩れ、左右のアンバランスさが増す
・歯ぎしりがひどく、歯の擦り減りが著しい
・むし歯の治療で詰めたり被せたものがすぐ取れたり、またむし歯になる
3. かみ合わせ治療のメリット
かみ合わせ治療を受けることにより、上下の歯が適切にかみ合うことで、咀嚼効率が向上し、食べ物をしっかりとかむことで消化が促進され、胃腸への負担を軽減します。
また、かみ合わせが整うことで、顎関節や咀嚼筋への負担が軽減され、顎関節症や筋肉の緊張が原因となる頭痛、首や肩のこりを予防・軽減する効果も期待できます。
さらに、かみ合わせの不調は、歯や歯周組織に悪影響を与えることがあり、治療により歯や補綴物の寿命も伸ばします。このように、かみ合わせ治療は口腔内全体の健康を支え、全身の健康にも良い影響を与えます。
4. かみ合わせ治療の流れ
かみ合わせの治療は、上下の歯型をとった模型をとり、上顎と顎関節の位置関係と歯のかみ合わせの位置を記録し、実際の噛み合わせを咬合器上で再現することから始めます。その上で、かみ合わせの問題点を抽出し、かみ合わせを改善するための治療をご提案します。
治療例①:歯ぎしり等により極端に歯が摩耗して短くなり、見た目が気になるとともに発音や咀嚼にも支障が出たり、多数の歯にわたる度重なる治療で見た目やかみ合わせが悪化しているケース。
→歯の形態と噛み合わせを改善するために、全体的にセラミックやジルコニアクラウンによる補綴を行い、見た目と機能の回復を図ります。(補綴)
治療例②:下の奥歯がなく、全体的に被せ物が不良であり咀嚼しづらいケース。
→歯がないところにインプラントを使用し、残存する歯に対しては被せ物を行い、全体で新しいかみ合わせを作る場合があります。(インプラント+補綴)
治療例③:過去に治療歴が少なくご自身の歯が綺麗に残っているが、元々のかみ合わせが悪い方で、歯が折れるなどして治療が難しく抜歯が必要になるようなケース。
→元々の歯を活かして、歯列矯正を行うことによりかみ合わせを改善した上で、歯がない部分にはインプラントを使用するかブリッジによる補綴を行う。(歯列矯正+インプラントorブリッジ)
治療例④:部分的に上の歯と下の歯の前後の位置関係が逆転している反対咬合があり、歯同士が過度に接触する部位に知覚過敏があり、顎の関節付近に痛みもあるケース。
→元々の歯を活かして、歯列矯正を行うことによりかみ合わせの改善を行う。(補綴なし、歯列矯正)
歯の矯正や部分的なブリッジ補綴(ほてつ)、インプラントを組み合わせて、患者様の症状や状態に応じて個別に提案させていただきます。
ノエルデンタルクリニックでは、かみ合わせの治療も専門的に行なっておりますのでお気軽にご相談ください。